1978年2月18日、コピーライター・中田みどりさんの呼びかけによる「嫌煙権確立をめざす人びとの会」の発足集会が、東京・四谷の写真文化会館で開催されました。
この日集まったのは、タバコの煙に悩む人たちで約60名。会場は、現状を解決したいという人々の熱気に満ち溢れていました。
当時、職場はもちろん、その他の公共の場所のほとんどは、「タバコは吸って当然」であり、交通機関も新幹線「こだま号」にたった1両の禁煙車があるだけという状況でした。
それから30年。いま、航空機、列車、バス、駅、病院、学校、劇場、野球場など、多くの場所が「禁煙・分煙」となりました。しかし、職場のタバコ規制はまだまだ不十分であり、さらに飲食店に至っては、禁煙・分煙の実施率は、わずかに1%という状況です。
ところで私たちの運動は、タバコの煙から身を守る「嫌煙権」という形で発足しましたが、一方では、「加害者」たる喫煙者も、タバコの害を知らされず、気づいたときには健康を害し、早死にするという「被害の二重構造」が存在します。それを許しているのが、政府の姿勢と「たばこ事業法」です。私たちは、これまでの取り組みを発展させながら、この悪法を廃止に追い込む必要があると考えており、「30周年記念フォーラム」を企画いたしました。皆様にもぜひマイクを握っていただきたいと考えております。(文責:渡辺文学)
【日時】 2008年3月1日(土)
第1部=リレートーク・シンポジウム 14:00~16:00
第2部=30周年懇親パーティ 16:30~18:30
【場所】 プラザエフ 《JR線&東京メトロ「四谷駅」前 徒歩1分》 *元主婦会館
千代田区六番町15 TEL:03-3265-8111
【内容】
[開会挨拶]
中田みどり(嫌煙権確立をめざす人びとの会代表世話人/コピーライター)
藤巻 和(デザイナー/コンシュートピア創造群代表)
[総合司会]
渡辺 文学(嫌煙権確立をめざす人びとの会代表世話人/禁煙ジャーナル編集長)
[ゲストスピーカー](50音順・敬称略)
浅野 牧茂(国立公衆衛生院名誉教授)
伊佐山芳郎(弁護士/嫌煙権確立をめざす法律家の会代表世話人)
大熊由紀子(国際医療福祉大学大学院教授/元朝日新聞論説委員)
郭 成子(大森交通㈱代表取締役社長)
作田 学(日本禁煙学会理事長)
高 信太郎(漫画家)
平間 敬文(医師/無煙世代を育てる会代表/全国禁煙・分煙推進協議会会長)
牧野 賢治(東京理科大学教授/科学技術ジャーナリスト会議理事)
[アトラクション] 津軽三味線 村井和男(愛染絃妖/宇宙航空研究開発機構・有人宇宙技術部)
【会費】 5,000円(懇親パーティー)
【お問い合わせ】
嫌煙権30年記念シンポジウム事務局
〒102-0072 千代田区飯田橋2-1-4 九段セントラルビル203
TEL:03-3222-6781
FAX:03-3222-6780