タバコ問題首都圏協議会
2002年タバコ問題10大ニュース決定しました!

1位

千代田区の「路上禁煙条例」が10月から施行され、11月1日から「過料2000円」の徴収が始まった。殆どの”違反者”は素直に支払いに応じており、路上喫煙・歩行喫煙は激減。「ポイ捨てタバコ」の本数も、9月までの1割以下となった。
109票
2位 3月7日、衆参両院の64議員が参加し「禁煙推進議員連盟」が発足した。小宮山洋子参議院議員らが働きかけ、超党派でスタート。12月現在、90名となっている。

51

3位 4月1日から和歌山県は、県内すべての小・中・高校の「学校敷地内全面禁煙」を実施した。全国初の試みに高い評価。これ以降、各地に全面禁煙の動きが広がっている。(深浦町、宇都宮、青森、仙台、愛媛など)

26

4位

たばこの経済損失は、年間7兆4000億円と医療経済研究機構が発表。喫煙関連疾患の医療費、および入院・死亡にともなう損失利益を合算したもの。

21票
5位 10月中旬、WHOの「たばこ規制枠組条約」政府間交渉が行われた。日本政府は、たばこ消費削減や「マイルド」「ライト」の規制に反対し、他の参加国から非難を浴びせられた。また、出席したNGOは、世界の反たばこ運動に最も逆行している国として、日本政府に「マルボロマン賞」を付与すると発表した。
20票
6位 与党税制協議会は、たばこ税の増収を図るため、当初1本2円50銭の値上げを決めていたが、自民党族議員と保守党の横ヤリによって、1円という小幅なものになってしまった。
19票
7位 下着メーカーのトリンプ・インターナショナル社(吉越浩一郎社長)が、6月下旬から禁煙を宣言した社員に対し、報奨金3万円を支給する制度を創設。12月までに307名もの喫煙者が禁煙に成功した。
15票
8位 ニューヨーク市でたばこ大増税、1箱840円以上に。「節煙・禁煙効果で5万人の命を救う」とブルーガム市長がコメントした。(7月)
11票
9位

「たばこ病訴訟」の第20会口頭弁論で、JT大河喜彦常務の証人尋問が行われ、依存性、喫煙と疾病の因果関係について、はぐらかし答弁に終始。裁判は大詰めを迎えたが、裁判長交代により、来年5月27日に「結審」が伸びてしまった。

9票
10位 米カリフォルニア州の裁判所陪審員は、17歳から喫煙していた女性がフィリップモリス社を訴えていた裁判で、280億ドル(3兆4千万円)の懲罰的賠償金の支払いを命ずる評決を言い渡した。これまでのたばこ関連訴訟では最高額となっている。(10月)
8票
10位

日韓両国の共同開催で「ワールドカップ・サッカー」が開かれた。両国のスタンドは、FIFAの方針で禁煙となった。(5月31日)

8票
番外 「健康増進法案」が7月25日可決した。この法案の第二十五条には、【学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。】という記述があり、努力義務規定ではあるが、受動喫煙の防止努力が指針ではなく法的に義務付けられたのは大きな前進であり、平成15年5月1日の施行が待たれる。  

*以上は2002年12月14日(土)に催されたタバコ問題首都圏協議会「望年会NO SMOKING PARTY2003」に参加された人々60名による投票で決定しました。持ち点10点を最大5点として21項目の中から選定しました。
やはり、千代田禁煙条例が圧倒的な得票数で、1位となりました。

尚、番外の 「健康増進法案」については、21の項目からもれてしまっていたので、追加して挙げておきました。

*その他の順位は以下の通りです。

12位

米タバコ訴訟で、「低タールたばこ」による肺がん死患者に対し、200億円もの巨額賠償支払いの評決が出された。(3月)

7票
13位 厚生労働省がカナダの調査機関に、日本のたばこ7銘柄のニコチン・タール量の測定を依頼。調査結果を入手した朝日新聞が「軽いたばこが健康リスクを減らす証拠なし」と報告。7つの銘柄も明らかにし、社会問題となる。(3月)
6票
14位 たばこ1箱1000円にすれば、喫煙者が6割減るという調査結果を厚生労働省研究班がまとめた。税収増も1兆を超え、一石二鳥の効果が期待できる。(9月)
4票
14位 「世界禁煙デー」、タバコ問題首都圏協議会の主催でシンポジウムが開かれた。武見敬三、小宮山洋子両参議院議員もパネリストとして初参加。(5月31日)
4票
16位 神宮球場が、3月9日のオープン戦から禁煙となった。また、広島市民球場も、9月28日のヤクルト戦から禁煙となり、残るは甲子園球場のみとなった。
3票
17位 9年ぶりに『喫煙と健康』(たばこ白書)改訂版作成。編者が「厚生省」から、「喫煙と健康問題に関する検討会」に後退した。
2票
17位 財務省財政制度審議会・たばこ事業部会『中間報告』作成。「たばこ消費削減を求めず」「マイルド・ライト温存」などの報告に、批判が高まる。(10月)
2票
17位 人気シンガーソング・ライターのaikoが、第3回「卒煙大賞」を受賞した。タバコ問題首都圏協議会が、禁煙記念の賞状と記念品を贈呈した。(4月)
2票
20位 山形県かみのやま温泉で「第19回全国禁煙教育研修会」が開かれた。小関洋治和歌山県教育長の「学校敷地内全面禁煙」実現の報告に高い関心。(8月)

1

21位 静岡県立こども病院、10月1日から未成年者を対象に「卒煙外来」を新設。
0票