財務省は7月1日、「たばこの包装の注意表示」の新しい文言を提示しました。新しい文言8種類で、「肺がん」「心筋梗塞(こうそく)」
など喫煙が原因となる可能性の高い4つの具体的病名を明記し、喫煙がこうした病気に直接つながる可能性があることを表示するとともに、「喫煙者は肺がんにより
死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります」などの具体的な推計データを添えるというものです。
妊婦への影響については、「妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります」と強調するとともに、受動喫煙についても、「たばこの煙は、あなたの
周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないように注意しましょう」としています。業者は8種類の
文言を組み合わせて、箱の表裏に30%以上の面積を割いて掲載する必要があります。
8種類の文言は以下の通りです。
- 肺癌の原因になるとの警告
- 心筋梗塞の原因になるとの警告
- 脳卒中の原因になるとの警告
- 肺気腫の原因になるとの警告
- 妊婦の喫煙に対する警告
- 受動喫煙の影響
- ニコチンによる喫煙への依存の存在
- 未成年者の喫煙防止
今回の決定は、7月1日に開催された「財政制度等審議会たばこ事業等分科会(第5回)」で審議されたもので、分科会の議事録および文言案等の配布資料は財務省の
次のURLで見ることができます。
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/gijiroku/tabakoa150701.htm
また、今回の文言を決めるにあたり、医学の専門家を含めたワーキンググループで8回の議論がなされています。その議事要旨はこちら。
第1回(2/10) /
第2回(3/14) /
第3回(3/24) /
第4回(4/09)
第5回(4/18) /
第6回(5/13) /
第7回(5/27) /
第8回(6/10)
この議事録を見れば、ワーキンググループでは具体的で真摯な議論がなされたことが伺われます。このようなことがマスコミによって報道されれば、たばこの有害性も一般に知られるようになると思います。
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